セキュリティ関連製品を開発・販売するディー・ディー・エス(DDS)は1月31日,東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2008」で,純国産の指紋認証技術「ハイブリッド指紋認証技術」を初披露した(写真1,写真2)。
ハイブリッド指紋認証技術は,同社と名古屋工業大学大学院の梅崎研究室が共同開発した周波数解析法による指紋認証アルゴリズム「UB-Safe」と,多くのメーカーが採用するアルゴリズム「マニューシャ」を組み合わせたもの。UB-Safeが持つ高速照合と,マニューシャが持つ検索性を融合させた。
周波数解析法が持つ指紋登録率の高さも備えている。「生まれつき,あるいは経年で指紋を認証できない人は全体の2~5%ほどいる。周波数解析法を組み合わせたハイブリッド指紋認証技術を使えば,100%の人が指紋を登録できる」(マーケティング部 部長 坂元淳一氏)。
ハイブリッド指紋認証技術を利用した指紋認証装置の商品化は未定。今後,海外のメーカーとの共同開発を含めて,製品化を進めるという。
(池上 俊也=日経SYSTEMS) [2008/02/01]
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